「ICLってレーシックより良いの?」「メリットばかり聞くけど、デメリットはないの?」ICL(眼内コンタクトレンズ)に興味はあるけど、いいことしか書いてない記事ばかりで逆に不安…という方もいるのではないでしょうか。
ICLは近年注目を集めている視力矯正手術ですが、メリットだけでなくデメリットやリスクも正しく理解したうえで判断することが大切です。高額な手術だからこそ、後悔しないための情報収集は欠かせません。
この記事では、ICLのメリットとデメリットの両面を偏りなく解説します。レーシックとの違いにも触れながら、ICLが自分に合っているかどうかの判断材料にしてみてください。

ICLの7つのメリット
1. 角膜を削らないから元に戻せる
ICLの最大のメリットは可逆性があることです。レーシックは角膜をレーザーで削るため元に戻すことはできませんが、ICLは眼の中にレンズを挿入する方式なので、万が一の場合はレンズを取り出して元の状態に戻すことが可能です。
将来的に目の状態が変化した場合や、新しい治療法が登場した場合にも柔軟に対応できる点は大きな安心材料です。
2. 強度近視でも対応できる
レーシックは角膜を削る量に限界があるため、強度近視(-6D以上)や最強度近視(-10D以上)の方には対応できないことがあります。一方、ICLは-3D〜-18D程度の幅広い近視に対応可能で、強度近視の方にとって有力な選択肢です。
3. 見え方の質が高い
ICLはレンズ自体が光学的に優れた素材で作られているため、コントラスト感度が高く、クリアな見え方を実現します。レーシックでは角膜を削ることで光の散乱が生じやすくなりますが、ICLではこの問題が起こりにくいです。
4. ドライアイになりにくい
レーシックは角膜の神経を切断するため、術後にドライアイが発生しやすいというデメリットがあります。ICLは角膜を傷つけないため、ドライアイのリスクが低いのが特徴です。もともとドライアイの傾向がある方にはICLの方が適しています。
5. 紫外線カット機能がある
ICLレンズには紫外線をカットする機能が備わっています。目の中に入れるレンズ自体がUVを遮断してくれるため、サングラスなしでも紫外線から目を保護できます。
6. 角膜が薄い方でも受けられる
レーシックは角膜を削る手術のため、角膜が薄い方は適応外になることがあります。ICLは角膜の厚さに依存しないため、レーシック不適応と判断された方でも受けられる可能性があります。
7. 長期間にわたって視力が安定する
ICLレンズは生体適合性の高いコラマーという素材で作られており、劣化しにくいのが特徴です。レンズ自体の寿命は半永久的とされており、長期間にわたって安定した視力が期待できます。

ICLの5つのデメリット・リスク
1. 費用が高額
ICLの最大のデメリットは費用の高さです。両目で50万〜80万円が相場で、レーシックの2〜3倍のコストがかかります。自由診療のため健康保険は適用されません。
ただし、医療費控除の対象にはなりますし、コンタクトレンズの生涯コストと比較すると長期的にはお得になるケースもあります。
2. 白内障のリスクがわずかにある
ICLレンズが水晶体に近い位置にあるため、まれに白内障の進行を促す可能性が指摘されています。ただし、現在主流のEVO+ ICL(Hole ICL)はレンズ中央に小さな穴が開いており、眼内の水の流れを妨げない設計になっているため、このリスクは大幅に低減されています。
3. 眼圧上昇のリスク
術後に眼圧が一時的に上昇するケースがあります。通常は目薬で対応可能ですが、術後の定期検診で眼圧のモニタリングを続けることが重要です。眼圧上昇が長期間続く場合は、レンズの交換や抜去が必要になることもあります。
4. 感染症のリスク
ICLは眼の中にレンズを入れる「内眼手術」であるため、感染症(眼内炎)のリスクがゼロではありません。発生率は非常に低いですが、適切な処置が遅れると深刻な視力障害につながる可能性があります。術後の抗菌薬の点眼を指示どおりに行うことが大切です。
5. レンズのサイズが合わない可能性
ICLレンズのサイズ選びは手術の成功を左右する重要な要素です。レンズが大きすぎると眼圧上昇や白内障のリスクが高まり、小さすぎると位置がずれやすくなります。精密な術前検査と経験豊富な医師のサイズ選定が不可欠です。
これらのデメリットのほとんどは、精密な術前検査と経験豊富な執刀医の選定によってリスクを最小限に抑えることができます。新宿近視クリニックのICL解説でも詳しいリスク情報が確認できます。
ICLが向いている人・向いていない人
ICLが向いている人
- 強度近視(-6D以上)で、レーシック適応外の方
- 角膜が薄いと言われたことがある方
- ドライアイの傾向があり、レーシック後の悪化が心配な方
- 可逆性を重視し、将来の選択肢を残しておきたい方
- 見え方の質(コントラスト・鮮明さ)を重視する方
ICLが向いていない人
- 前房深度が浅い方(眼の中のスペースが不十分)
- 角膜内皮細胞数が基準を下回る方
- 白内障がすでに進行している方
- 費用面での負担が大きすぎると感じる方
- 21歳未満または46歳以上の方(一般的な適応年齢外)

ICLとレーシックのメリット・デメリット比較
ICLとレーシックはどちらも視力矯正手術ですが、アプローチが大きく異なります。
- 手術方法:レーシックは角膜を削る、ICLは眼内にレンズを挿入
- 可逆性:レーシックはなし、ICLはあり(レンズ取り出し可能)
- 適応範囲:レーシックは軽〜中度近視、ICLは強度近視にも対応
- ドライアイリスク:レーシックは高め、ICLは低め
- 費用:レーシックは15〜35万円、ICLは50〜80万円
- 回復速度:どちらも翌日から視力回復
軽度〜中度の近視でコストを抑えたい方にはレーシック、強度近視で可逆性を求める方にはICLが一般的な選択基準です。
よくある質問
Q. ICLレンズは一生持ちますか?
ICLレンズは生体適合性の高いコラマー素材で作られており、レンズ自体は半永久的に使用可能とされています。ただし、白内障の進行など目の状態が変化した場合は、レンズの交換や抜去が必要になることがあります。
Q. ICL手術は痛いですか?
点眼麻酔を行うため、手術中の痛みはほとんどありません。手術時間は片目約20〜30分です。術後も強い痛みが出ることは少なく、翌日には通常の生活に戻れます。
Q. ICL後にコンタクトレンズは使えますか?
基本的にICL後はコンタクトレンズを使う必要がなくなりますが、カラコンなどを使用したい場合は医師の許可を得てから使用してください。深作眼科のICL解説でもよくある質問がまとめられています。
Q. ICLの手術後、MRIやCTは受けられますか?
ICLレンズは金属を含まないため、MRIやCTの検査は問題なく受けられます。空港のセキュリティゲートにも反応しません。八王子友愛眼科のICL情報も参考にしてください。
ICLは角膜を削らない可逆性、強度近視への対応、高い見え方の質など多くのメリットを持つ視力矯正手術です。一方で、費用の高さやまれに起こる合併症のリスクも理解しておく必要があります。メリットとデメリットを総合的に判断し、適応検査を受けたうえで医師としっかり相談して決めましょう。

