ICLは満足度が非常に高い手術ですが、中には「受けなきゃよかった」と後悔する方もいます。後悔する人にはいくつかの共通点があります。
この記事では、ICLで後悔する人の特徴と、手術前に絶対知っておくべきリスクをまとめました。「知らなかった」で後悔しないために、しっかり読んでおいてください。

ICLの主なリスク3つ
白内障の進行リスク
ICLレンズは虹彩と水晶体の間に挿入するため、レンズが水晶体に接触して白内障が進行する可能性があります。ただしこれはごくまれなケースで、最新のホールICL(レンズ中央に穴が開いているタイプ)になってからはリスクがかなり低下しています。
定期検診で早期発見できれば、レンズを取り出すことで対処可能です。術後の定期検診を怠らないことが何より重要です。
眼圧上昇のリスク
ICLレンズのサイズが合っていないと、房水(目の中を循環する液体)の流れが悪くなって眼圧が上がることがあります。眼圧が上がると緑内障のリスクにもつながるため要注意です。
これを防ぐために、術前の精密検査で前房深度やレンズサイズを正確に測定することが大事です。経験豊富な医師ほど、適切なサイズ選びができます。
光の見え方が変わるリスク(ハロー・グレア)
暗い場所で光の周りに輪っか(ハロー)が見えたり、まぶしく感じたり(グレア)することがあります。これはICLレンズの端で光が屈折することが原因です。
多くの場合は数ヶ月で脳が慣れて気にならなくなりますが、夜間の運転が多い方は術前に医師としっかり相談しておきましょう。

ICLで後悔する人の特徴4つ
リスクを理解せずに受けた人
「ICLなら絶対安全」「レーシックより新しいから完璧」と思い込んでいた方は、わずかなトラブルでも大きなショックを受けやすいです。100%安全な手術は存在しないという前提で、リスクを理解した上で受けることが重要です。
安さだけでクリニックを選んだ人
「最安値」を追い求めてクリニックを選ぶと、経験の浅い医師や古い設備に当たるリスクがあります。ICLは医師の技量がダイレクトに結果に影響する手術ですから、費用だけで選ぶのは本当に危険です。
ICL認定医(STAAR Surgical認定)かどうか、症例数はどのくらいかを必ず確認しましょう。
術後のケアを怠った人
手術がうまくいっても、術後の目薬を忘れたり、定期検診をサボったりすると合併症のリスクが上がります。特に術後1ヶ月は目をこすらない、プールに入らないなどの制限をしっかり守ることが大事です。
期待値が高すぎた人
「裸眼で2.0見えるようになる」「完璧に見えるようになる」と期待しすぎていた方も後悔しやすいです。ICLの目標は「快適な日常視力の回復」であり、超人的な視力を保証するものではありません。術前に医師と目標視力をしっかり話し合っておきましょう。
後悔の多くは「情報不足」と「クリニック選びの失敗」が原因です。事前にしっかり調べて、信頼できるクリニックを選ぶことが後悔を防ぐ最大のポイントです。
後悔を防ぐためにやるべきこと5つ
1. 複数のクリニックで適応検査を受ける
最低でも2〜3ヶ所で適応検査を受けましょう。検査結果の説明の丁寧さ、クリニックの雰囲気、医師との相性を比較できます。適応検査は無料のクリニックが多いため、費用の心配もありません。
2. ICL認定医かどうか確認する
STAAR Surgicalが認定した「ICL認定医」がいるクリニックを選びましょう。認定医は専門的なトレーニングを受けているため、技術力の一つの目安になります。
3. 症例数をチェックする
ICL手術の症例数が多いクリニックほど経験値が高いです。1,000件以上の実績があるクリニックを選ぶと安心です。
4. 術後のフォロー体制を確認する
術後の検診が何回あるか、何年間のアフターケアが含まれているか、追加費用がかかるかを事前に確認しておきましょう。
5. リスクについて医師に質問する
「一番多い合併症は何ですか?」「万が一問題が起きたらどう対応してもらえますか?」など、リスクについて具体的に質問しましょう。丁寧に答えてくれる医師は信頼できます。

ICLのメリットも忘れないで
リスクばかり書いてきましたが、ICLの満足度は95%以上という調査結果があります。可逆性があってレンズを取り出せる分、レーシックよりも安心感は高いですし、見え方の質も優れています。
角膜を削らない、元に戻せる、強度近視にも対応、見え方の質が高い。適切なクリニックで受ければ、ICLは非常に満足度の高い手術です。
よくある質問(Q&A)
Q. ICLで失明するリスクはありますか?
A. ICL手術による失明の報告はほぼありません。感染症などの重大な合併症のリスクはゼロではありませんが、適切な衛生管理と術後ケアでほぼ防げます。
Q. ICLの手術で痛みはありますか?
A. 点眼麻酔をするため術中の痛みはほぼ感じません。術後に少し異物感やゴロゴロ感がありますが、数日で落ち着くのが一般的です。
Q. 合わなかったらレンズを外せますか?
A. 外せます。ICLの最大の特徴は可逆性です。レンズを取り出せば元の状態に戻せるため、万が一のときも安心です。
Q. ICLの寿命はどのくらいですか?
A. ICLレンズ自体は経年劣化しない素材(コラマー)で作られているため、基本的にはメンテナンス不要で長期間使えます。

まとめ
ICLで後悔する方の多くは、事前の情報収集不足やクリニック選びの失敗が原因です。リスクは白内障・眼圧上昇・ハローが代表的ですが、どれも発生率は低く、適切な検査とケアでほぼ防げるものばかりです。
後悔しないためには、複数クリニックでの適応検査・ICL認定医の確認・リスクの理解の3つが鉄則です。この3つをクリアすれば、ICLは非常に満足度の高い選択になります。
参考リンク:日本眼科学会|STAAR Surgical公式|日本眼科医会

