「PCメガネが欲しいけど、種類が多すぎて選べない」「カット率は何%がいいの?」「度付きのPCメガネって作れる?」
パソコンやスマホの使用時間が増えた今、PCメガネ(ブルーライトカットメガネ)の需要は高まっています。しかし、製品ごとにレンズのタイプやカット率、価格帯が大きく異なるため、自分に合った一本を選ぶのは意外と難しいものです。
この記事では、PCメガネの基本的な仕組みから、用途別の選び方、購入時にチェックすべきポイントまで詳しく解説します。後悔しないPCメガネ選びのために、ぜひ参考にしてください。

PCメガネの基本的な仕組み
ブルーライトカットの2つの方式
PCメガネのブルーライトカットには、「反射型」と「吸収型」の2つの方式があります。それぞれの特徴を理解した上で選ぶことが大切です。
| 項目 | 反射型 | 吸収型 |
|---|---|---|
| 仕組み | レンズ表面のコーティングでブルーライトを反射 | レンズ素材にブルーライトを吸収する成分を配合 |
| レンズの色 | ほぼ透明(やや青みがかった反射あり) | 黄色〜茶色がかった色味 |
| カット率 | 約20〜35% | 約30〜60% |
| 色味の変化 | 少ない(ほぼ自然な見え方) | 画面や周囲の色味が変わる |
| 向いている用途 | 仕事中の普段使い、人と会う場面 | 自宅でのPC作業、ゲーム |
カット率の数値について知っておくべきこと
ブルーライトカット率の測定方法には統一基準がなく、メーカーごとに数値の算出方法が異なる場合があることを知っておきましょう。「カット率50%」と表記されていても、別のメーカーの基準では30%程度になることもあります。
数値だけで比較するのではなく、実際にレンズを試着して見え方を確認することが最も確実です。
用途別・PCメガネの選び方
デスクワーク中心の方(オフィス使用)
仕事中にかけっぱなしにする場合は、反射型でカット率25〜35%程度のレンズがおすすめです。レンズの色味が少ないため、会議やお客様対応の場面でも違和感なく使えます。
周囲の人から見ても普通のメガネとほとんど区別がつかないので、ビジネスシーンでの使用に最も適しています。
プログラマー・デザイナーなど長時間PC使用の方
1日8時間以上パソコンに向かう方は、吸収型でカット率40%前後のレンズが目の負担を軽減しやすいです。
ただしデザイナーの方は要注意です。色味が変わるレンズは色の正確な判断を妨げます。色校正が必要な作業では外すなど、使い分けを意識してください。
ゲーマー・夜間のPC使用が多い方
暗い部屋で長時間ディスプレイを見る方は、カット率50〜60%の吸収型レンズが適しています。色味は大きく変わりますが、目への負担軽減効果は最も高いレベルです。
夜間のブルーライトはメラトニン(睡眠ホルモン)の分泌を抑制するため、就寝前のPC使用にカット率の高いPCメガネは睡眠の質改善にもつながります。
すでにメガネを使っている方(度付き)
視力矯正が必要な方は、度付きレンズにブルーライトカットオプションを追加する形で作ることができます。メガネ店で通常のメガネを作る際に「ブルーライトカットにしたい」と伝えれば対応してもらえます。
追加費用は数千円〜1万円程度が相場です。度数が合っているメガネの上にブルーライトカットを重ねることで、視力矯正と目の保護を同時に実現できます。

PCメガネ購入時のチェックポイント
フレームの軽さとフィット感
PCメガネは長時間かけ続けるものなので、フレームの軽さとフィット感は最も重要なポイントです。重いフレームは鼻や耳に負担がかかり、かえって疲労の原因になります。
20g以下のフレームを目安に選ぶと、長時間の着用でも快適です。実際に試着して「つけていることを忘れるくらい」のものが理想的です。
レンズの透明度と歪み
安価な製品の中にはレンズの歪みが大きいものがあり、長時間使用すると頭痛や吐き気の原因になることがあります。特に度なしのPCメガネを購入する場合は、装着した状態で文字がクリアに見えるか確認しましょう。
UVカット機能
ブルーライトカットに加えて、UVカット(紫外線カット)機能が備わっているかも確認しましょう。通勤時にもそのまま使いたい方は、UV400対応のレンズがおすすめです。
JIS規格・EN規格の準拠
信頼できるPCメガネは、JIS規格(日本産業規格)やEN規格(欧州規格)に準拠した製品です。品質基準を満たしていることの証明になりますので、購入前に確認してみてください。
| チェック項目 | 確認するポイント |
|---|---|
| フレーム重量 | 20g以下が快適な目安 |
| レンズの歪み | 試着して文字がクリアに見えるか |
| カット率 | 用途に合った数値を選ぶ(25〜60%) |
| UVカット | UV400対応かどうか |
| 規格準拠 | JIS規格やEN規格に対応しているか |
| 価格と保証 | レンズ交換や修理の保証があるか |
PCメガネは「試着してから買う」のが鉄則です。ネット通販で購入する場合は、返品・交換に対応しているショップを選ぶと安心です。メガネは顔の形や鼻の高さによってフィット感が大きく変わるため、スペックだけでは判断しにくい商品です。
価格帯別・PCメガネの特徴
1,000〜3,000円(低価格帯)
100円ショップや雑貨店で手に入るPCメガネです。お試しとして使う分には問題ありませんが、レンズの品質やフレームの耐久性は価格相応です。長時間使用には向かない場合があります。
3,000〜10,000円(中価格帯)
コストパフォーマンスが最も優れている価格帯です。有名メガネチェーンのPCメガネがこの範囲に入ります。レンズの品質も安定しており、フレームのデザインも豊富で日常使いに十分な品質です。
10,000円以上(高価格帯)
度付きレンズやハイブランドのフレームを選ぶとこの価格帯になります。レンズの光学性能が高く、歪みが少ないのが特徴です。毎日長時間使う方や、見え方にこだわりたい方に向いています。
PCメガネと併用したい目のケア
PCメガネだけに頼るのではなく、以下のケアを併用することでより効果的に目を守れます。
- 20-20-20ルール:20分ごとに6m先を20秒間見て目を休める
- ディスプレイの設定調整:輝度を下げる、ナイトモードを活用する
- こまめなまばたき:意識してまばたきの回数を増やす
- 目のストレッチ:遠近フォーカスや眼球ぐるぐる運動を取り入れる
- 適度な照明:部屋が暗すぎると画面とのコントラストで目が疲れやすくなる
PCメガネの選び方についてはメガネスーパーの公式サイトでも詳しく紹介されています。目の健康と作業環境については厚生労働省のe-ヘルスネット(www.e-healthnet.mhlw.go.jp・サイト終了)が参考になります。ブルーライトの科学的な影響については日本眼科医会のサイトで最新情報が確認できます。

よくある質問
Q. PCメガネは常にかけていても問題ない?
A. 屋内での使用は問題ありませんが、屋外では外した方が良いです。太陽光のブルーライトには体内時計を調整する役割があるため、日中の自然光を遮りすぎるのはおすすめしません。
Q. 老眼鏡とPCメガネを兼用できる?
A. はい、可能です。近用レンズや中近両用レンズにブルーライトカットオプションを追加すれば、老眼矯正とブルーライトカットを同時に実現できます。眼科やメガネ店で相談してみてください。
Q. PCメガネのレンズは劣化する?
A. 反射型のコーティングは経年劣化で剥がれることがあります。一般的に2〜3年が交換の目安です。レンズの表面に傷や剥がれが見えてきたら、レンズ交換を検討しましょう。
Q. メガネの上からかけられるオーバーグラスタイプはどう?
A. 度付きメガネの上から装着できるオーバーグラスタイプは、手軽に試したい方やコストを抑えたい方に便利です。ただし、フィット感や見え方が普通のメガネより劣る場合があるため、長時間使用には度付きPCメガネの方が快適です。
Q. 子どもにPCメガネは必要?
A. 日本の眼科学会は小児へのブルーライトカット眼鏡の推奨に慎重な姿勢を示しています。子どもの場合はPCメガネよりも、「画面を見る時間を制限する」「外遊びの時間を増やす」といった生活習慣の改善が優先です。
まとめ:自分の使い方に合ったPCメガネを選ぼう
PCメガネの選び方のポイントをまとめます。
- 反射型はカット率は低いが見た目が自然、吸収型はカット率が高いが色味が変わる
- ビジネス用には反射型25〜35%、長時間PC作業には吸収型40%前後がおすすめ
- フレームの軽さとフィット感は最も重要なポイント
- カット率の数値はメーカーによって測定基準が異なるため、試着で確認するのが確実
- PCメガネと休憩・画面設定の見直しを組み合わせて、総合的に目を守る
PCメガネは正しく選べば、日々のPC作業を快適にしてくれるアイテムです。「自分の使い方に合ったものを、実際に試着して選ぶ」ことを意識して、ベストな一本を見つけてください。

