ICL手術を受けるには、まず「適応検査」をクリアする必要があります。「どんな検査をするの?」「痛いの?」「どのくらい時間かかるの?」と不安に思っている方も多いですよね。
この記事では、ICL適応検査で調べる内容と当日の流れを詳しく解説します。検査前に読んでおけば、当日もリラックスして臨めるはずです。

適応検査で調べること
角膜の厚さ・形状
角膜トポグラフィーという機器で角膜の厚さと形状を精密測定します。ICLは角膜を削らない手術ですが、角膜の状態は目全体の健康を把握するために重要です。
この検査結果は、ICLレンズのサイズや度数を決める際にも参考にされます。機器に顔を近づけるだけですので、痛みは全くありません。
眼圧測定
目に空気を当てて眼圧が正常範囲にあるかチェックします。眼圧が高いと緑内障のリスクがあるため、ICL手術の適応に影響します。一瞬「プシュッ」と空気が当たるだけで、すぐ終わります。
前房深度の測定
ICLレンズを入れるスペースが目の中に十分あるかどうかを測定する検査です。前房深度が2.8mm以上あることがICL手術の基本的な条件です。これが浅いとレンズが水晶体に接触するリスクが高まるため、非常に重要な検査です。
瞳孔径の測定
暗い部屋で瞳孔がどのくらい開くかを測定します。瞳孔径が大きいとハロー・グレア(光の輪やまぶしさ)が出やすくなるため、術後の見え方を予測するために大切な検査です。
屈折検査・視力検査
現在の近視・乱視の度数を正確に測定する検査です。裸眼視力と矯正視力の両方を測り、ICLでどこまで視力回復が見込めるかを判断します。
眼底検査
目の奥にある網膜に異常がないかチェックします。網膜剥離や網膜裂孔がある場合は、ICL手術の前に治療が必要になることがあります。
涙液検査
涙の量や質を調べる検査です。ICLはレーシックよりドライアイになりにくいですが、もともとドライアイがひどい場合は術前に治療することもあります。
角膜内皮細胞検査
角膜の内側にある内皮細胞の数を測定する検査です。この細胞は一度減ると再生しないため、一定数以上の内皮細胞があることがICL手術の条件になります。

検査当日の流れ
ステップ1:受付・問診票の記入
クリニックに到着したら、まず問診票を記入します。現在の視力の悩み、既往歴、アレルギー、服用中の薬などを記入します。正確に書くことが大事です。
ステップ2:各種検査(約1〜2時間)
上で紹介した検査を順番に受けていきます。所要時間は1〜2時間ほどです。検査員が丁寧に案内してくれるため、初めてでも安心です。
ステップ3:散瞳検査
瞳を広げる目薬(散瞳薬)を点眼して、瞳孔が開いた状態で目の奥を詳しく調べます。散瞳薬の効果は4〜5時間続くため、この間はまぶしくて見えにくくなります。
散瞳後は車の運転ができないため、検査当日は電車やバスで来院するか、誰かに送ってもらいましょう。
ステップ4:医師の診察
検査結果をもとに医師が診察します。ICLの適応があるかどうか、リスク、期待できる視力などを説明してくれます。疑問や不安があれば、ここでしっかり質問しましょう。
ステップ5:結果説明・手術の相談
適応ありと判断された場合、手術の日程や費用について相談します。その場で手術を決める必要はないため、持ち帰って考えても全く問題ありません。
受付から終了まで約2〜3時間です。時間に余裕を持って来院しましょう。
検査前にやっておくこと
コンタクトレンズの使用中止
正確な検査結果を得るために、ソフトコンタクトは3日前から、ハードコンタクトは2週間前から使用中止が必要です。クリニックによって期間が異なることがあるため、予約時に確認してください。
メイクは薄めに
目の周りの検査が多いため、アイメイクは控えめにしておくのがベストです。マスカラやアイラインは検査の邪魔になることがあります。

不適合と言われるケース
残念ながら、以下のような場合はICL手術が受けられないことがあります。
- 前房深度が浅い(2.8mm未満)
- 眼圧が高い(緑内障のリスク)
- 白内障がすでに進行している
- 網膜に異常がある(網膜剥離など)
- 角膜内皮細胞が少ない
- 妊娠中・授乳中
ただし不適合と言われても、別のクリニックでは適応と判断されるケースもあります。基準はクリニックによって微妙に違うため、一ヶ所で諦めずに複数受けてみるのも一つの方法です。
よくある質問(Q&A)
Q. 適応検査の費用はいくらですか?
A. 無料のクリニックが多いです。有料の場合でも5,000円程度です。大手クリニックは基本的に無料ですので、気軽に予約してみてください。
Q. 適応検査だけ受けて手術しなくてもいいですか?
A. もちろんOKです。検査を受けたからといって手術の義務はありません。自分の目の状態を知るだけでも価値がありますので、気軽に受けてみてください。
Q. 検査結果はどのくらいで出ますか?
A. 当日その場で結果がわかります。適応があるかどうか、医師からすぐに説明してもらえます。
Q. 検査後にすぐ手術できますか?
A. ICLレンズは海外から取り寄せる場合が多いため、検査後すぐには手術できません。レンズの在庫状況にもよりますが、検査から手術まで1週間〜1ヶ月程度かかることが多いです。

まとめ
ICL適応検査は痛みなし・所要2〜3時間・無料のクリニック多数と、ハードルは全然高くありません。角膜の形状、前房深度、眼圧など、目の状態を詳しく調べてICLが適応かどうかを判断してくれます。
コンタクトの使用中止や車の運転ができないことなど、事前に準備しておくことをしっかり確認して検査に臨みましょう。まずは適応検査を受けて、自分の目の状態を知ることから始めてみてください。
参考リンク:STAAR Surgical公式|日本眼科学会|日本眼科医会

