コンタクトレンズを使っていて「目がかゆい」「ゴロゴロする」「充血がひどい」と感じたことはありませんか。その症状、もしかするとアレルギーが関係しているかもしれません。
コンタクトレンズユーザーのアレルギーは、花粉やハウスダストなどの外部要因だけでなく、レンズ自体の汚れが原因で起こることもあります。適切な対策を取ることで、アレルギー症状を抑えながらコンタクトレンズを快適に使い続けることが可能です。
この記事では、コンタクトレンズに関連するアレルギーの種類や症状、そして今日から実践できる対策を詳しく紹介します。

コンタクトレンズユーザーに多いアレルギーの種類
アレルギー性結膜炎
花粉やハウスダスト、ダニ、動物の毛などのアレルゲンが目に入り、結膜(白目とまぶたの裏側を覆う薄い膜)に炎症を起こす疾患です。目のかゆみ、充血、涙が出る、白っぽい糸を引くような目やにが主な症状です。
春のスギ花粉やヒノキ花粉のシーズンに症状が出る「季節性」と、ハウスダストやダニが原因で年中症状が出る「通年性」の2種類があります。コンタクトレンズを装用している方は、レンズ表面に花粉やアレルゲンが付着しやすいため、裸眼やメガネの方に比べて症状が出やすい傾向があります。
巨大乳頭結膜炎(GPC)
コンタクトレンズの汚れや物理的な刺激が原因で、上まぶたの裏側に大きなブツブツ(乳頭)ができる疾患です。コンタクトレンズユーザー特有のアレルギーとも言える症状で、レンズがずれやすくなったり、異物感が強くなったりします。
レンズに付着したタンパク質汚れが主な原因とされ、ケアが不十分な場合やレンズの使用期限を超えて使った場合に発症しやすくなります。2WEEKやマンスリータイプのレンズユーザーに多い症状ですが、1DAYユーザーでも長時間の装用で発症することがあります。
洗浄液に対するアレルギー
まれに、コンタクトレンズの洗浄液に含まれる防腐剤や成分に対してアレルギー反応を起こすケースがあります。レンズを新品に替えても症状が出る場合は、洗浄液が原因の可能性を考えてみてください。特にMPSタイプの洗浄液に含まれるポリヘキサニドなどの防腐剤成分が原因となることがあるとされています。
コンタクトレンズ素材に対する反応
ごくまれですが、コンタクトレンズの素材自体に対して反応が出る方もいます。シリコーンハイドロゲル素材が合わないと感じる場合は、従来のハイドロゲル素材のレンズに戻すことで症状が改善するケースもあります。レンズの素材変更については眼科医に相談してください。

アレルギーの症状チェックリスト
以下の症状に当てはまるものがないか確認してみてください。複数当てはまる場合は、アレルギーの可能性が高いです。
・目がかゆい(特にレンズ装用中や外した後)
・目がゴロゴロする・異物感がある
・白目が充血している
・白っぽく糸を引くような目やにが出る
・レンズが上にずれやすくなった
・レンズをつけると視界がぼやける
・まぶたが腫れぼったい
・涙がよく出る
・目の周りの皮膚がかゆい
かゆいからといって目をこすると、角膜に傷がついたり症状が悪化したりします。かゆみが強い場合は目をこすらず、まずはレンズを外して冷やすか、眼科を受診してください。
アレルギー症状を防ぐための対策
対策1:1DAYタイプのレンズを使う
アレルギーが気になる方にもっともおすすめなのが、毎日新しいレンズに交換する1DAYタイプです。レンズに花粉やタンパク質汚れが蓄積する前に捨てるため、アレルギーの原因物質がレンズに溜まりにくくなります。
特に花粉シーズンだけ1DAYタイプに切り替えるという使い方も効果的です。普段は2WEEKを使っている方でも、3〜5月のスギ・ヒノキ花粉シーズンだけ1DAYにスイッチするという方法はコスト面でも無理なく取り入れやすいでしょう。
対策2:レンズケアを徹底する
2WEEKやマンスリータイプを使っている場合は、毎日のケアを丁寧に行いましょう。こすり洗いでレンズ表面の花粉やタンパク質汚れを物理的に除去することが大切です。洗浄力の高い過酸化水素タイプの洗浄液(エーオーセプトクリアケアなど)を使うのも効果的です。こすり洗いは片面20〜30回、同じ方向にやさしくこするのが基本です。
対策3:花粉対策を徹底する
花粉シーズンは、外出時にゴーグルタイプの花粉用メガネを着用すると、目に入る花粉の量を大幅に減らすことができます。通常のメガネでも約40%の花粉をカットできるとされ、花粉対策用の防御カバー付きメガネなら約65%カットできるというデータもあります。帰宅後はすぐにレンズを外して顔を洗い、花粉を落としましょう。
室内では空気清浄機を活用し、窓を開ける時間を花粉の少ない早朝や雨の日に限定するなどの工夫も有効です。洗濯物を外に干すと花粉が付着するため、花粉シーズンは室内干しにするのがおすすめです。
対策4:眼科で抗アレルギー点眼薬を処方してもらう
アレルギー症状がつらい場合は、眼科で抗アレルギー点眼薬を処方してもらうのが効果的です。花粉シーズンが始まる2週間ほど前から予防的に使い始めると、症状の軽減が期待できるとされています。初期療法と呼ばれるこのアプローチは、多くの眼科医が推奨しています。
市販の目薬でも抗アレルギー成分を含むものがありますが、コンタクトレンズ装用中に使えるかどうかは商品によって異なるため、必ずパッケージを確認するか薬剤師に相談してください。処方薬の方が効果が高い場合もあるため、症状が強い方は眼科受診をおすすめします。
対策5:装用時間を短くする
アレルギー症状が出ているときは、コンタクトレンズの装用時間をできるだけ短くしましょう。症状がひどい日はメガネで過ごし、目への負担を減らすことを優先してください。「朝は調子がいいから昼までコンタクト、午後はメガネ」のように柔軟に使い分けるのも一つの方法です。
対策6:洗浄液を見直す
現在使っている洗浄液が合わない可能性がある場合は、防腐剤フリーの洗浄液や、過酸化水素タイプの洗浄液に切り替えてみてください。MPS(マルチパーパスソリューション)の成分がレンズに残留して刺激になっている場合、過酸化水素タイプに変えることで改善するケースがあります。ポビドンヨードタイプの洗浄液も、アレルギー体質の方に選ばれることが多い製品です。
対策7:室内環境を整える
通年性アレルギーの方は、ハウスダストやダニ対策も重要です。寝具の定期的な洗濯、こまめな掃除、布製ソファやカーペットの使用を控えるなど、アレルゲンの発生源を減らす工夫をしましょう。空気清浄機の使用も効果的です。

花粉シーズンのコンタクトレンズユーザー向けTips
花粉症の方がコンタクトレンズを快適に使うための実践的なコツをまとめました。
・帰宅したらすぐにレンズを外す(花粉が付着したレンズを長時間つけない)
・外出前に装着液を使い、レンズ表面のバリアを強化する
・目を洗う場合は、防腐剤フリーの洗眼薬を使用する(水道水は使用不可)
・レンズを外す前に目薬をさして、花粉を洗い流す
・症状がひどい日は無理にコンタクトを使わず、メガネで過ごす
・外出時はマスクと花粉用メガネを併用して、花粉の侵入を防ぐ
・夜は寝室に空気清浄機を置き、寝ている間のアレルゲン暴露を減らす
花粉シーズンのコンタクトレンズ装用は、眼科医に相談しながら進めるのが安心です。症状に合わせて点眼薬の処方やレンズの変更を提案してもらえます。
よくある質問(Q&A)
Q. アレルギーがあってもコンタクトレンズは使えますか?
軽度のアレルギーであれば、適切な対策を取ることでコンタクトレンズを使い続けられるケースが多いです。ただし、症状がひどい場合は一時的にメガネに切り替えることも必要です。眼科医と相談しながら自分に合った使い方を見つけましょう。花粉症の方でもコンタクトレンズを使っている方は大勢いるので、必要以上に心配しなくて大丈夫です。
Q. カラーコンタクトレンズはアレルギーが出やすいですか?
カラーコンタクトレンズは着色部分があるため、透明レンズに比べて汚れが付着しやすい傾向があります。また、レンズの厚みが増すことで酸素透過率が下がり、目への負担が大きくなることも。アレルギー体質の方がカラコンを使う場合は、1DAYタイプを選び、装用時間を短めにすることをおすすめします。
Q. 巨大乳頭結膜炎になったらコンタクトレンズは使えなくなりますか?
巨大乳頭結膜炎の治療中はコンタクトレンズの使用を中止し、治療に専念する必要があります。治療期間は症状の重さによって異なりますが、数週間から数ヶ月かかることもあります。症状が改善した後は、レンズの種類やケア方法を見直した上で装用を再開できるケースもあります。再開のタイミングは眼科医の判断に従ってください。
Q. アレルギーの症状と感染症の症状はどう見分けますか?
アレルギーの場合は両目に症状が出ることが多く、かゆみが強いのが特徴です。一方、感染症は片目から始まることが多く、痛みや膿のような目やにが特徴的です。ただし、自己判断は危険なので、症状が出たら眼科を受診して正確な診断を受けてください。
まとめ
コンタクトレンズに関連するアレルギーには、花粉やハウスダストによるアレルギー性結膜炎、レンズ汚れによる巨大乳頭結膜炎、洗浄液によるアレルギーなどがあります。
対策としては、1DAYタイプへの切り替え、レンズケアの徹底、花粉対策、抗アレルギー点眼薬の使用、洗浄液の見直しなどが効果的です。症状がつらい場合は無理にコンタクトを使い続けず、メガネに切り替えることも大切です。
アレルギーの症状は適切な治療を受ければコントロールできます。気になる症状がある場合は、早めに眼科(参考:日本眼科医会)を受診して、自分に合った対策を見つけてください。コンタクトレンズとアレルギーについて詳しくは、メニコンのアレルギーコラムやアキュビューの花粉症対策ページも参考になります。

