コンタクトレンズブランドの中でも圧倒的な知名度を誇る「アキュビュー」。ジョンソン・エンド・ジョンソンが展開するこのブランドには、1DAYから2WEEKまで複数の製品ラインが用意されています。
でも「モイストとオアシスの違いがわからない」「自分に合っているのはどれ?」と迷う方も多いはず。それぞれの製品には素材や設計に明確な違いがあり、向いている人・使い方が異なります。
この記事では、アキュビューシリーズの主要ラインナップを整理し、それぞれの特徴を比較しながらどんな方に向いているかを解説します。

アキュビュー主要シリーズの全体像
アキュビューのコンタクトレンズは、大きく「1DAY(ワンデー)」と「2WEEK」の2つのカテゴリに分かれます。それぞれのカテゴリ内に複数の製品があり、素材・設計・価格帯が異なります。
アキュビューの主なラインナップ:
【1DAY】ワンデー アキュビュー モイスト / ワンデー アキュビュー オアシス / ワンデー アキュビュー オアシス MAX / ワンデー アキュビュー トゥルーアイ
【2WEEK】アキュビュー オアシス
すべてのアキュビュー製品にはUVカット機能が搭載されており、紫外線から目を守る役割も果たしています。ただし、コンタクトレンズだけでは紫外線対策が不十分なため、屋外ではサングラスとの併用がおすすめです。
1DAYタイプの比較
ワンデー アキュビュー モイスト
アキュビューの1DAYシリーズのなかでもっとも手頃な価格帯の定番モデルです。素材はHEMA系のハイドロゲル(エタフィルコンA)で、含水率58%の高含水タイプ。やわらかくて装用感がよく、コンタクトレンズ初心者にも扱いやすい製品です。
保湿成分のPVP(ポリビニルピロリドン)がレンズに組み込まれており、うるおいをキープする設計になっています。ただし高含水ゆえに長時間の装用では乾燥を感じやすい方もいます。装用時間が短い方やたまにしかコンタクトを使わない方には、十分な性能を発揮してくれます。
また、モイストには乱視用(トーリック)や遠近両用(マルチフォーカル)のバリエーションも用意されており、幅広いニーズに対応しています。
向いている方:コスパを重視する方、レンズが初めての方、短時間装用がメインの方
ワンデー アキュビュー トゥルーアイ
アキュビューの1DAYとして初めてシリコーンハイドロゲル素材を採用した製品です。素材はナラフィルコンAで、含水率46%の低含水タイプ。酸素透過率(Dk/t値)は118と、モイストの33.3を大きく上回ります。
低含水のため涙を吸収しにくく、目の乾燥が気になる方にも適しています。モイストに比べるとレンズがやや硬めですが、その分形状が安定しやすく、取り扱いがしやすいという声もあります。価格帯はモイストとオアシスの中間で、コストと機能のバランスを求める方におすすめです。
向いている方:瞳の健康(酸素透過性)を重視する方、コストと機能のバランスを取りたい方、モイストでは乾燥が気になる方
ワンデー アキュビュー オアシス
アキュビュー1DAYシリーズのフラッグシップモデルです。素材はセノフィルコンAで、含水率38%、酸素透過率(Dk/t値)は121。独自の「ハイドラリュクス・テクノロジー」により、涙に含まれる成分(ムチン)と似た分子をレンズに組み込み、涙と一体化するような装用感を実現しています。
また、パソコンやスマートフォンの長時間使用によるデジタル機器疲れにも対応する設計で、現代のライフスタイルに合った製品といえます。含水率38%と低いため涙を奪いにくく、1日中安定したうるおいが続きやすいのもポイントです。
オアシスにも乱視用バリエーションが用意されています。
向いている方:乾燥感を抑えたい方、長時間装用する方、デジタル機器を多用する方
ワンデー アキュビュー オアシス MAX
オアシスシリーズの上位モデルです。「ティアスタビル テクノロジー」を搭載し、涙の安定性をさらに高めた設計になっています。オアシスよりもさらに乾燥感を軽減したい方や、装用感にこだわりたい方に向けた製品です。涙の油層を安定させることで涙の蒸発を抑え、長時間の快適な装用をサポートします。
ブルーライトフィルター機能を搭載したモデルもあり、パソコンやスマートフォンを長時間使う方にも配慮した設計です。
向いている方:装用感に妥協したくない方、ドライアイ傾向の方、デジタルデバイスを長時間使用する方

2WEEKタイプ
アキュビュー オアシス(2WEEK)
アキュビューの2WEEK製品です。素材はセノフィルコンA、含水率38%、酸素透過率(Dk/t値)は147。独自の「ハイドラクリア プラス・テクノロジー」により、シリーズ中で保湿成分が充実しています。
1DAYに比べてレンズ1枚あたりのコストが抑えられるため、毎日コンタクトレンズを使う方のランニングコスト削減に適しています。ただし、毎日のレンズケア(洗浄・消毒・保存)が必要です。乱視用や遠近両用のバリエーションも揃っています。
向いている方:毎日コンタクトを使う方でランニングコストを抑えたい方、レンズケアが苦にならない方
2WEEKタイプは「2週間使える」のではなく「開封日から2週間で交換」です。たとえ2〜3回しか使わなくても、開封後2週間経ったら新しいレンズに交換してください。
アキュビューシリーズの比較表
主要スペックを一覧で整理します。
ワンデー アキュビュー モイスト:素材=ハイドロゲル(エタフィルコンA) / 含水率=58% / Dk/t=33.3 / UVカット=あり / 枚数=30枚入・90枚入
ワンデー アキュビュー トゥルーアイ:素材=シリコーンハイドロゲル(ナラフィルコンA) / 含水率=46% / Dk/t=118 / UVカット=あり / 枚数=30枚入・90枚入
ワンデー アキュビュー オアシス:素材=シリコーンハイドロゲル(セノフィルコンA) / 含水率=38% / Dk/t=121 / UVカット=あり / 枚数=30枚入・90枚入
アキュビュー オアシス 2WEEK:素材=シリコーンハイドロゲル(セノフィルコンA) / 含水率=38% / Dk/t=147 / UVカット=あり / 枚数=6枚入

自分に合ったアキュビューの選び方
コスパ重視なら
1DAYでコストを抑えたいなら「モイスト」、さらにコストを下げたいなら「2WEEK オアシス」がおすすめです。2WEEKはケアの手間がかかりますが、1枚あたりの単価は1DAYよりも大幅に安くなります。毎日コンタクトを使う方なら、2WEEKの方がランニングコストは抑えられます。
乾燥対策重視なら
乾燥が気になる方は「オアシス」または「オアシス MAX」がおすすめです。低含水のシリコーンハイドロゲル素材で涙を奪いにくく、保湿テクノロジーも充実しています。特にオフィスワークでエアコンの乾燥に悩んでいる方は、モイストからオアシスに切り替えることで改善を実感できるケースが多いです。
目の健康重視なら
酸素透過率の高さを重視するなら「トゥルーアイ」「オアシス」「2WEEK オアシス」のシリコーンハイドロゲル素材の製品を選びましょう。角膜への酸素供給が十分に行われることで、長期的な目の健康を守ることにつながります。特に10年以上コンタクトレンズを使い続ける予定の方は、角膜への負担が少ないシリコーンハイドロゲル素材を選んでおくのが安心です。
初めてコンタクトを使う方なら
ケアが不要で衛生的な1DAYタイプから始めるのがおすすめです。予算に余裕があればオアシス、できるだけ安く始めたいならモイストを選びましょう。眼科でトライアルレンズを試着できるので、実際のつけ心地を確認してから購入を決めてください。
よくある質問(Q&A)
Q. アキュビューシリーズで乱視用はありますか?
はい、「ワンデー アキュビュー モイスト 乱視用」「ワンデー アキュビュー オアシス 乱視用」「アキュビュー オアシス 2WEEK 乱視用」が用意されています。乱視用はトーリックレンズと呼ばれ、独自の安定化デザインでレンズの回転を防ぎ、クリアな視界を維持します。乱視の度数や軸度によって対応できる範囲が製品ごとに異なるため、眼科で処方を受けてください。
Q. 初めてコンタクトを使うならどれがおすすめですか?
コンタクトレンズが初めての方には、ケアが不要で清潔に使える1DAYタイプがおすすめです。コスパ重視なら「モイスト」、快適さ重視なら「オアシス」から試してみてください。眼科で試着(トライアル)ができるので、実際のつけ心地を確認してから決めましょう。
Q. アキュビューにUVカット機能はありますか?
アキュビューシリーズはすべてUVカット機能を搭載しています。紫外線B波を約97%、紫外線A波を約81%カットする性能を持っています。ただし、コンタクトレンズは角膜をカバーする範囲に限られるため、紫外線対策としてはサングラスと併用するのがおすすめです。
Q. ワンデーアキュビューモイストの90枚入りと30枚入り、どちらがお得ですか?
1枚あたりの単価を比較すると90枚入りの方がお得です。毎日コンタクトレンズを使う方は、90枚入りをまとめて購入するとコストを抑えられます。ただし使用頻度が少ない方は、使い切れずに期限が切れてしまう可能性もあるため、30枚入りでこまめに購入する方が無駄になりません。
まとめ
アキュビューシリーズは、コスパ重視の「モイスト」、バランス型の「トゥルーアイ」、快適さ重視の「オアシス」「オアシス MAX」と、ニーズに合わせて選べる豊富なラインナップが魅力です。素材、含水率、酸素透過率がそれぞれ異なるため、自分の使い方や目の状態に合った製品を選ぶことが大切です。
コンタクトレンズは医療機器であり、購入には眼科での処方が必要です。どの製品が自分に合っているか迷ったら、眼科で相談して試着してから決めましょう。詳しい製品情報はアキュビュー公式サイトやジョンソン・エンド・ジョンソン ビジョンケアでも確認できます。

