アルコン(Alcon)が展開するコンタクトレンズブランド「デイリーズ」は、「つけている感覚がない」と評されるほどの装用感の良さで多くのユーザーに支持されています。
特に「デイリーズ トータル ワン」はレンズ表面の含水率がほぼ100%という独自技術で、発売以来、高い評価を得ている製品です。でもアルコンのラインナップにはそれ以外にも複数の選択肢があり、特徴や価格帯はさまざまです。
この記事では、アルコンの主要コンタクトレンズを種類ごとに整理し、それぞれの特徴を比較しながらどんな方に向いているかを解説します。

アルコンの主なコンタクトレンズ一覧
アルコンは世界的なアイケア企業で、コンタクトレンズだけでなく眼科手術用の機器なども手がけています。コンタクトレンズ分野では、1DAYから2WEEKまで幅広い製品を展開しています。
アルコンの主な1DAY製品:
・デイリーズ トータル ワン(フラッグシップ)
・プレシジョン ワン(ミドルクラス)
・デイリーズ アクティブ(スタンダード)
・デイリーズ アクア(エントリー)
2WEEK製品:
・エア オプティクス プラス ハイドラグライド
各製品の特徴を詳しく解説
デイリーズ トータル ワン
アルコンのフラッグシップモデルです。最大の特徴は「ウォーターグラディエントテクノロジー」と呼ばれる独自の含水率グラデーション構造。レンズの中心部は含水率33%で形状を保持し、表面に向かって含水率が上がり、レンズ表面はほぼ100%の含水率を実現しています。
この設計により、レンズ表面が涙と一体化するような滑らかさを生み出し、「何もつけていないような感覚」と表現される装用感を実現。酸素透過率(Dk/t値)は156と、1DAYレンズの中でもかなり高い数値です。角膜の健康を守りながら、快適な装用感を両立しています。
遠近両用バリエーション(デイリーズ トータル ワン 遠近両用)も用意されており、40代以降の老眼が始まった方にも対応しています。
向いている方:装用感を最優先する方、長時間装用する方、乾燥が気になる方、角膜の酸素不足が心配な方
プレシジョン ワン
デイリーズ トータル ワンの技術を受け継ぎながら、コストパフォーマンスを意識した設計のミドルクラスモデルです。「スマートサーフェス テクノロジー」により、レンズ表面の含水率は80%以上で、トータルワンほどではないものの十分なうるおいを確保しています。
酸素透過率(Dk/t値)は100で、シリコーンハイドロゲル素材を使用。UVカット機能も搭載しており、日常使いに必要な機能をバランスよく備えています。トータルワンにはないUVカット機能がある点は、プレシジョンワンの優位ポイントです。
乱視用(プレシジョン ワン 乱視用)も展開されており、乱視の方でもプレシジョンワンの装用感を体験できます。
向いている方:装用感と価格のバランスを重視する方、UVカット機能がほしい方、乱視がある方
デイリーズ アクティブ
アルコンの1DAYラインナップの中でスタンダードな位置づけの製品です。「トリプルモイスチャーテクノロジー」により、つけた瞬間から外すまでうるおいが持続する設計を採用しています。3つの保湿成分がレンズの内側・素材内部・表面にそれぞれ作用し、うるおいを多方向からサポートします。
非シリコーン素材(ネルフィルコンA)を使用しており、やわらかい装用感が特徴です。シリコーンハイドロゲル素材が合わないと感じる方や、手頃な価格で快適なレンズを探している方に適しています。含水率は69%の高含水タイプで、つけた瞬間のなじみの良さが魅力です。
向いている方:やわらかい装用感が好みの方、コストを抑えたい方、シリコーン素材が合わない方
デイリーズ アクア
アルコンのエントリーモデルです。保水素材PVA(ポリビニルアルコール)を使用し、含水率69%の高含水タイプ。つけた瞬間のなじみの良さが特徴で、コンタクトレンズが初めての方にも扱いやすい製品です。アクアにも遠近両用バリエーション(デイリーズ アクア コンフォートプラス マルチフォーカル)があります。
ただし高含水タイプのため、長時間装用では乾燥を感じやすい傾向があります。短時間の使用や、たまにしかコンタクトを使わない方に向いています。価格はアルコン製品の中で最も手頃で、コスパを重視する方におすすめです。
向いている方:コスパ重視の方、コンタクトレンズ初心者、短時間装用の方、たまにしかコンタクトを使わない方

2WEEKタイプ:エア オプティクス プラス ハイドラグライド
アルコンの2WEEK製品は「エア オプティクス」シリーズです。シリコーンハイドロゲル素材を採用し、独自の「スマートシールド テクノロジー」で汚れの付着を防ぐ設計が特徴です。2週間の使用期間を通じてクリアな視界と快適な装用感を維持しやすくなっています。
毎日コンタクトレンズを使うけれど、1DAYよりもランニングコストを抑えたい方に適しています。通常タイプのほか、乱視用・遠近両用のバリエーションも揃っています。
主要スペック比較
各製品のスペックを並べて比較します。
デイリーズ トータル ワン:素材=シリコーンハイドロゲル(デレフィルコンA) / 含水率=33%(中心)〜100%(表面) / Dk/t=156 / UVカット=なし / 枚数=30枚入・90枚入
プレシジョン ワン:素材=シリコーンハイドロゲル(ビマフィルコンA) / 含水率=51%(中心)、表面80%以上 / Dk/t=100 / UVカット=あり / 枚数=30枚入・90枚入
デイリーズ アクティブ:素材=ハイドロゲル(ネルフィルコンA) / 含水率=69% / Dk/t=26 / UVカット=なし / 枚数=30枚入
デイリーズ アクア:素材=ハイドロゲル(ネルフィルコンA) / 含水率=69% / Dk/t=26 / UVカット=なし / 枚数=30枚入・90枚入
酸素透過率(Dk/t値)はトータルワンの156に対し、アクア・アクティブは26。差が大きいため、長時間装用する方はシリコーンハイドロゲル素材の製品(トータルワンまたはプレシジョンワン)を選ぶことをおすすめします。
どれを選ぶべき?シーン別の選び方
装用感を最優先するなら
「デイリーズ トータル ワン」一択です。表面含水率ほぼ100%のウォーターグラディエント構造は、他のレンズでは味わえない独自の装用感です。予算に余裕があるなら、一度は試してみる価値がある製品です。特にこれまで他メーカーのレンズで乾燥に悩んでいた方には、トータルワンの装用感に感動する方も多いです。
コスパと品質のバランスなら
「プレシジョン ワン」がおすすめです。トータルワンの技術を活かしつつ価格を抑えたモデルで、UVカット機能も搭載。日常使いに十分な機能を備えています。トータルワンとプレシジョンワンで迷ったら、まず両方のトライアルを試してみるのがベストです。
とにかくコスパ重視なら
「デイリーズ アクティブ」または「デイリーズ アクア」がおすすめです。シリコーンハイドロゲル素材ではないため酸素透過率はやや低めですが、短時間の装用やたまの使用なら十分快適です。特にアクティブはトリプルモイスチャーテクノロジーで装用感にもこだわっているため、コスパの良い選択肢です。
乱視がある方なら
プレシジョン ワン 乱視用がおすすめです。シリコーンハイドロゲル素材で酸素透過率が高く、乱視を矯正しながら快適な装用感を得られます。

よくある質問(Q&A)
Q. デイリーズ トータル ワンに乱視用はありますか?
デイリーズ トータル ワンの乱視用(トーリック)は記事執筆時点では国内未発売です。乱視がある方でアルコン製品を使いたい場合は「プレシジョン ワン 乱視用」が対応しています。遠近両用については「デイリーズ トータル ワン 遠近両用」が用意されています。
Q. アルコンの2WEEKタイプはありますか?
アルコンでは「エア オプティクス プラス ハイドラグライド」が2WEEKタイプとして展開されています。シリコーンハイドロゲル素材で酸素透過率が高く、ケアをしながら2週間使うスタイルの方に向いています。汚れ防止コーティングにより2週間を通じてクリアな視界が続きやすいのが特徴です。
Q. プレシジョン ワンとトータル ワンで迷っています。決め手は?
装用感の差を最優先するならトータルワン、コストとの兼ね合いで選ぶならプレシジョンワンです。どちらもシリコーンハイドロゲル素材で高い酸素透過率を誇りますが、表面含水率の構造に違いがあります。眼科で両方のトライアルを試せることもあるので、相談してみてください。UVカット機能がほしい場合はプレシジョンワンを選びましょう。
Q. アルコンのレンズはどこで購入できますか?
眼科、コンタクトレンズ専門店(アイシティなど)、ネット通販で購入できます。ネット通販では処方箋データがあれば購入可能な場合が多いですが、初めてのレンズは眼科で処方を受けてフィッティングを確認してから購入することをおすすめします。
まとめ
アルコンのコンタクトレンズは、フラッグシップの「トータル ワン」からエントリーの「アクア」まで、幅広い価格帯と特徴をカバーしています。表面含水率ほぼ100%の装用感を求めるならトータルワン、バランス重視ならプレシジョンワン、コスパ重視ならアクティブやアクアがおすすめです。
コンタクトレンズ選びで大切なのは、スペックだけでなく実際の装用感と自分の目との相性です。気になる製品があれば、眼科で試着してから決めるのが失敗しない方法です。詳しい製品情報はアルコン公式サイトやマイアルコンでも確認できます。

