「レーシック やらなきゃよかった」──ネットで検索すると、こうした後悔の声が目に入ることがあります。一方で「もっと早く受ければよかった」という満足の声も多く、実際のところどうなのかが気になる方も多いでしょう。
レーシックは世界中で広く行われている信頼性の高い手術ですが、すべての人に完璧な結果をもたらすわけではありません。後悔するケースの多くは、事前の情報不足やクリニック選びの失敗に起因しています。
この記事では、レーシックで後悔する人の共通した特徴と、それを避けるためのチェックポイントを具体的に解説します。手術を検討中の方は、ぜひ決断の前に目を通してください。
レーシックで後悔する人の5つの特徴
1. リスクを十分に理解していなかった
「友人がやって良かったと言っていたから」「CMで簡単そうだったから」──そんな理由で深く調べずに手術を受けた結果、ドライアイやハロー・グレアなどの症状が出て後悔するケースがあります。
レーシックには一定のリスクが伴います。手術前にリスクを正しく理解し、「それでも受けたい」という覚悟をもって臨むことが大切です。
2. 強度近視なのに無理に受けた
強度近視(-6D以上)の方はレーシック後に「近視の戻り(リグレッション)」が起きやすいと言われています。軽度〜中等度近視の方に比べてリグレッションのリスクが高く、手術直後は良好だった視力が数年後に低下するケースがあります。
強度近視の方には、角膜を削らないICL手術の方が適している場合もあります。
3. クリニックを価格だけで選んだ
「一番安いところ」で選んだ結果、旧世代の機器が使われていたり、術後のフォローが不十分だったりして後悔するケースがあります。費用だけでなく、実績・機器・保証・医師の経験を総合的に判断することが重要です。
4. 術後のルールを守らなかった
術後は「目をこすらない」「激しい運動を避ける」「点眼薬を指示どおりに使う」などのルールがあります。これを守らなかったために合併症が起きたり、回復が遅れたりするケースがあります。
5. 期待値が高すぎた
「視力2.0になれる」「一切の不自由がなくなる」と過度に期待していると、術後の微細な違和感や見え方の変化に不満を感じやすくなります。現実的な期待値をもつことが、後悔を防ぐ大きなポイントです。

レーシックの主なリスクと合併症
手術を受ける前に、以下のリスクと合併症について正しく理解しておきましょう。
ドライアイ
レーシック後に最も多い訴えのひとつです。手術で角膜のフラップを作成する際に神経の一部が切断されるため、涙の分泌が一時的に減少します。多くの場合は3~6か月で改善しますが、もともとドライアイ傾向の強い方では長引くこともあります。
ハロー・グレア
夜間に光の周りにリング状のにじみ(ハロー)や強いまぶしさ(グレア)を感じる現象です。暗い場所で瞳孔が大きく開くときに起きやすく、特に夜間運転をする方にとっては気になる症状です。
最新のレーザー機器ではウェイブフロント解析を用いた照射が可能になり、発生率・重症度ともに改善傾向にあります。
過矯正・低矯正
予定していた度数より矯正しすぎる「過矯正」、足りない「低矯正」になるケースがあります。低矯正であれば追加照射で対応できる場合がありますが、過矯正の場合は遠くが見えすぎて近くが見づらくなることがあります。
角膜拡張症(エクタジア)
極めてまれですが、角膜が薄くなりすぎたことで眼圧に耐えられず、角膜が前方に突出してしまう合併症です。適応検査で角膜の厚さを十分に確認し、無理な矯正をしないことで予防できます。
これらのリスクは「必ず起きる」ものではありませんが、「起きる可能性がある」ものです。カウンセリング時にリスクを隠さず丁寧に説明してくれるクリニックを選びましょう。
後悔しないための5つのチェックリスト
以下のチェックリストを手術前に確認しておくことで、後悔のリスクを大幅に減らせます。
- レーシックのメリットだけでなくデメリットも理解したか
- 複数のクリニックでカウンセリングを受けたか
- 適応検査で「手術可能」と判断されたか
- 費用の内訳と保証内容を確認したか
- 術後のルール(生活制限)を理解し守れるか

もしレーシック後に不具合を感じたら
万が一、術後に気になる症状が出た場合の対処法も知っておきましょう。
- まずは手術を受けたクリニックに相談:保証期間内であれば無料で診察・対応してもらえるケースが多いです
- セカンドオピニオン:クリニックの説明に納得できない場合は、別の眼科でセカンドオピニオンを受けましょう
- 日本眼科学会の相談窓口:専門的なアドバイスが必要な場合は、学会の情報も参考にしてください
参考:日本眼科学会(https://www.nichigan.or.jp/)
よくある質問
Q. レーシックの失敗率はどのくらいですか?
A. 「失敗」の定義にもよりますが、重篤な合併症の発生率は極めて低いとされています。軽度のドライアイやハロー・グレアなどの一時的な症状を含めると、何らかの不満を感じる方は全体の数%程度という報告があります。
Q. レーシック後に再手術はできますか?
A. 角膜の残りの厚さが十分であれば可能です。ただし、再手術にはさらに角膜を削る必要があるため、すべてのケースで対応できるわけではありません。
Q. レーシックをやめた方がいい人はどんな人ですか?
A. 角膜が薄い方、強度近視の方、重度のドライアイの方、18歳未満の方、妊娠中の方はレーシック以外の選択肢を検討した方がよいでしょう。ICL手術など他の術式が適している場合もあります。

参考:新宿近視クリニック「レーシックの失敗や後悔とは?」(https://www.sbc-lasik.jp/column/lasik/regret.html)
参考:ICL総研「レーシックをやらなきゃよかった?後悔する理由とは?」(https://icl-souken.jp/blog/lasik-regret/)

